
B 各教科、領域での目標の設定
環境教育に関する指導目標を各教科や学年で掲げ、授業の中で意識するようにしました。
<国語>環境問題に関わる教材を発展教材として与え、環境問題への関心を持たせる。
<社会>社会科学的視点から環境学習を構想し、実践する。
<数学>題材として、環境についての統計資料等を活用し、見方・考え方を養う。
<理科>自然への直接体験を大切にし、自然に対する興味・関心を高め、自然環境の保全や生命を尊重しようとする態度を育てる。
<音楽>情操を育てる音楽環境を設定し、自然の音への感受性を高め、感性を育てる。
<美術>自然に対する感受性を高める題材の開発に努める。
<保健体育>自分自身の健康と身の周りの環境とは密接な関係があることを理解させ、身の周りの環境に興味関心を持たせる。
<技術家庭>生活の中で身近な環境学習を取り入れ、生徒の意識高揚をはかる。
<英語>学年の発達段階に応じ、国際理解や世界の環境問題への関心も培うよう努力する。
「環境教育なんて、なかなか」といっていた先生方も、扱える教材が多いのにびっくり。それぞれの教科での関連も見ることができました。
実践後には、次のような声が出されました。
<国語>
・ 環境教材として扱った「雪解けの森」では、書かれている以外の季節の森の様子を知りたいという生徒がでてきて、自然に対する関心が広げられた。(2年)
・ 「流れ橋」の学習では、タイムリー(11月)なことに、市原市の養老川の堰の例が報道された。先人の遺産を伝えるために、地元の人達が保存に努めていることを記事を通して学ぶことができた。(2年)
<社会>
・ 「人々の生活と環境」では、近代文明の影響をあまり受けず、独自の伝統文化を残している地域の学習であったので生徒の興味も高く、物質的貧しさと精神的豊さを感じ取れる学習になった。(1年)
・ 歴史的分野の学習に中でも「産業革命による社会」という単元などでは、環境という視点を念頭においた学習ができた。(2年)
<理科>
・ 「植物の生活と種類」では、校庭のマツやイチョウの観察など敷地の地図などをわたして観察した。(1年)
・ 校外学習ではネイチャーゲームを実施した。(1年)
・ 林間学園前に、校庭の自然について学習。白樺高原との比較を行い、関心が高まった。(2年)
・ 気象の学習の導入において、天気と透視度の関係や酸性雨のことについて扱う。(2年)
・ 「生物界のつながり」では、特に自然界におけるリサイクルの仕組みについて興味を示し文明社会のゴミ問題を考えるきっかけとなった。(3年)
<英語>
・ 「Sea Forest」では、地球の地勢をあらわす単語の学習を事前に行い、地球環境を扱う本文に入る。生徒の英文理解はスムーズだったようだが、どれだけ砂漠化やマングローブ林破壊、日本人の努力のことなど解ってくれただろうか。(2年)
・ 「The Home P1anet」では、環境問題に関する興味。関心は高かったが、観念の域を脱することができず、今後の課題であるように思う。後日、ビデオ教材を視聴させたい。(3年)
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